研究職の派遣は、企業や大学などの研究開発部門で一定期間の雇用契約を結んで業務を行う形態です。基本的には人材派遣会社を介して行われる場合が多く、人員の増減に合わせて柔軟に対応するために利用されます。実態としては以下のような特徴が挙げられます。まず初めに、開発部門の業務に必要な期間だけ雇用されるため長期の契約が結ばれることが多い点です。
契約期間は1年以上の場合が多く、場合によっては複数年にわたる場合もあります。次いで、スキルや経験に応じた待遇が与えられることが多く、例えばそういった機関での実務経験が豊富な場合は高い時給やボーナスが支払われる可能性があります。そして、担当業務に応じて技術開発や製品開発などの業務を行うケースもあり、開発部門のスタッフと連携して業務を行います。最後に、正規雇用とは異なる非正規雇用の一形態です。
契約期間が限定されることや保険や福利厚生の面で不利な条件になることがあるため、就業者にとって不安定な雇用形態と言えます。研究職の派遣のメリットとしては、企業が柔軟に人員調整ができることや開発に必要な専門知識を持った人材を、短期間で調整できることが挙げられます。経験を積みスキルアップを目指している人にとって貴重な経験を積むことができる機会となります。だが、その一方で非正規雇用の一形態であることから、就業者の労働条件や待遇の面での不利な条件面がデメリットとしてあげられており、改善が急がれます。